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バド桃田に見る正しい社会的制裁【ロング記事】

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(写真は同選手Twitterより。同選手は左)

 

バドミントン世界ランク2位の桃田選手の賭博問題で、日本バドミントン協会は、同選手を無期限の登録抹消としました。

今後、同選手は五輪はもちろんの事、国際大会等にも出場できません。世界ランク2位と言えば間違いなくトップ選手であり、五輪においても金メダルが十分に狙えたことでしょう。

筆者としましても同じ日本人として残念でなりません。

 

この問題ですが、いくつかの意見・物の見方があろうか、と思います。

1つ目(重罪):断固許せない、永久追放当然

2つ目(軽罪):若いのだし、一旦処罰して反省したら許すべし

3つ目(無罪):賭博とは言え、やっていた側だしそんなに人に迷惑もかけていないし、追放はやりすぎでは?

大体この3通りくらいに大別できるでしょうか?

 

先に結論から書いてしまいますが、筆者の意見は1つ目、永久追放すべきですし、例え反省しようと許してはいけないと考えます。

理由をこれよりツラツラと書き述べていきたいと思います。

 

まず順番が飛びますが、3つ目「許してやろうよ」という考え方について。

テレビ等コメンテーターの話を聞いていても、元スポーツ選手などには、この考え方が多いように感じました。曰く、「勝負の世界に生きている人だから、こういった”ヒキ”を試すような機会にはついつい手が出てしまう」などが理由のようです。

筆者のみならず思う事かも知れませんが、この考え方は論外かと思います。

公営ギャンブルもあれば、海外でカジノへ行く選択肢もありますわけで、賭博に関する我が国の規制はそれなりのガス抜き(公営ですね)も用意されており、きちんと現実を見据えた規制となっており、法の不備があるようには思えません。

つまり、「無罪」という考え方は論外か、と思います。

 

では次に、罪の程度はどのくらいなのか、という問題について考えてみます。

私は「重い」と考えます。

 

そもそも賭博の何が悪いのか、を考えてみましょう。大きく分けて2つの理由で悪いのだと思います。

【罪その1】法律違反

【罪その2】暴力団などへの資金流出

この2つが違法カジノへ行った罪を構成するわけですが、その1については本記事で論評するまでも無いかと思います。罪の重さについてもきちんと法律に書いてありますし、量刑する機関(裁判所)、制度もきちんと整っておりますので、司法が判断すればよいのでしょう。

問題は社会的制裁をどの程度受けるべきなのか、ということかと思います。罪その1は司法が裁きますので、罪その2の量刑を、我々「世論」がどう量っていけば良いのかという問題です。

 

暴力団と言う存在の業の深さは改めて論ずるまでも無いかと思います。人を殺めることもしますし、ビジネスをする際には、自らの要求を通そうとする際に暴力をチラつかせ、得べからざる利益を得ています。

そして、その不当利得を永続的な物とするため、つまり「違法状態」を永続的に実施する仕組みを、例えば「懲役の交代担当制」を強い内部統制で強要したり、などで持っています。

 

例え話をします。こういう事だってあるはずです。

ある商社は一個10円である部品をブラジルから輸入し、日本国内の工場へ卸していました。

その商社に暴力団フロント企業が目をつけ、何かしらの要求で不当にお金を請求し、商社は怖かった為、それに応じてしまいました。

当然、お金を払った為その商社の採算は悪化します。悪化した利益率を改善し元に戻すべく、商社はブラジルの卸元に対し、値下げ交渉を強めに掛けていきました。ブラジルの卸元はこの商社への売上に頼った経営をしていた為、逆らう事が出来ず、涙を呑んで値下げ要請を受け入れました。

ブラジルの卸元だって、ただ単に値下げは出来るはずが有りません。社員のクビを切るわけにもいきませんので、その卸元は社長自らの給料を下げました。

社長は自らの給料を下げましたので、今後は生活をつつましくすることにしました。毎晩の晩酌をやめました。

 

ブラジルは折からの不景気、某酒造メーカーの売上は従前から右肩下がりでした。

某酒造メーカーはリストラを決断し、社員の1割にあたる100人を解雇しました。

ブラジル人のホセさん(76)は貧しく、酒造一筋で生きて来た男でしたが、先日、60年務めた会社を解雇されました。未来ある若手を解雇するよりも、年取ったホセさんが解雇されたのです。

ホセさんは今後の生活の目途も立たず、絶望し自殺してしまいました。

 

例え話は以上です。

 

私は、桃田さんはホセさんを殺した、と思うわけです。

 

読者のみなさん、いかがでしょう?私は飛躍しすぎた考えを持っていると思われますでしょうか?

ただ私は、経済とは、GDPとはそういうものだと思う訳です。不当利得の反対側には不当損失が無い限り、物理法則が満たされないわけですので、ホセさんは必ずどこかにいるはずなんです。

皆さんの近くには不幸な人はいませんか?もしかしたら、その人がホセさんなのかも知れないんですよ?

 

或いは、皆さんはハッピーですか?仕事の苦労の割には報われない暮らし、低い収入、ブラックな職場、など悩みはありませんか?

 

そう、つまり読者のアナタがホセさんなのかも知れないんですよ?

 

やはり不当利得を得る人を許さない社会、が健全であり、我々はそういった社会を作って行く責任があるわけで、暴力団への資金流出に協力した桃田さんは簡単に許されるべきでは無い、と思います。

 

今後、桃田さんは、アスリートという、「高い知名度≒社会への影響力の強さ」を得るような職業からはキッパリと身を引き、コツコツと働く人生を送り、「数多のホセさん」への償いに人生を費やすべきです。例え反省してもバドミントンで生活するべきでは無いのだと、私は思います。