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エンゲル係数の増加【ロング記事】

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今日、某Webニュースで「エンゲル係数が増加している」という記事が有りました。

エンゲル係数とは、言ってしまえば「ある国の貧乏度合いを示す経済指標」です。消費支出に占める食費の割合がエンゲル係数で、貧乏な人ほど、その人の総支出のうち最低限の生活支出である食費が占める割合が高い、という指標です。

我が国においては当然ですが戦後復興期には高い割合を示していたものの、経済発展に伴い低下の一途をたどってきたはずの指標です。

 

果たして、この豊かな日本で本当にこの貧乏指数が上昇してるのか、ウソだろう、と総務省統計局Webサイトの家計調査のページからExcelをダウンロードし、過去5年の支出項目別を一覧表にしてみましたところ、確かに、食料の項目だけが増加をしておりました。(上図参照)

 

私の感覚で言えば日本で上昇するはずのない、このエンゲル係数がここ最近上昇した、というのですから、私も「おやっ」と思わず記事に目を留めてしまいました。

 

その記事では生活様式の多様化、高級志向などが背景にあるやの分析をしておりました。

 

その分析については私も、ほぼほぼ同意見です。

 

確かに単価の高い飲食店も増えてますし、「中食」というのでしょうか、完全な自炊ではなくスーパー等のお惣菜を買って家で食べる機会も増えてます。当然ですが、スーパーの店員さんが食材のカットや味付けをしてくれているお惣菜を買いますと、お惣菜の原材料費に加え店員さんの人件費にスーパーの広告費、更にはスーパーの水道光熱費なども上乗せされます。本来であれば家計調査において、「食料」ではなく「光熱・水道」の支出として認識される部分が、お惣菜代の中に入ってくるわけですから、「中食」化、「外食」化、というのは食費を増大させる要素と言えるのでしょう。

又、その記事は「高くてもヘルシーな物を」というこだわりの人も昨今見受けられる、など人の好みが多様化した、という事も原因のひとつとして分析しておられました。

 

では。

 

エンゲル係数が本来表現しようとしている、貧困度合い(=金持ち度合い)と、今回着目された係数の最近の上昇には関連は無いのでしょうか?

 

私はそれなりの関連が有るのではないか、と思います。つまり、日本人の貧乏総量とでも言いましょうか、不幸量とでも言いましょうか、そういった物が上昇しているように思うのです。

 

例えば年収300万円、貯金ゼロの人がいたとしましょう。仮にこの人をAさんと呼びます。

次に、年収10億円、貯金1,000億円の大富豪がいたとしましょう。仮にこの人をBさんと呼びます。

 

Aさんは収入のほぼ全てを消費に使っているとします。月に、年収300万÷12ヶ月で25万円を消費している、という仮定ですね。もし、Aさんの月収が28万円になった場合、増えた3万円はどうなるでしょうか?

当然、人によって違うのでしょうけれども、そのまま3万円を消費に回した、と聞いてもそんなに違和感はないのではないでしょうか?

 

一方、Bさんが消費をいくらしていたでしょう?Aさんのように収入の全額を消費していたとしますと、約8,333万円を毎月消費に回していなければなりません。

 

そんなに使えますか?

 

使えませんですよね。当然ですが、Bさんも月にせいぜい100万程度しか使っていない、とします。

そのBさん、月収が3万円増え、年収が10億36万円になったとして、消費が103万円に増えますでしょうか?

 

増えませんよね。

 

少なくとも、月収が増えたことに起因しては増えませんですよね。Bさんの気まぐれだったり、たまたま人にご馳走する機会が一回多かったから、とかそういう理由ですよね、増えたとしても。

仮定は平均値でしておりますので、気まぐれの消費増は既に織り込まれておりますので、結論、増えないという事になります。

 

Bさんが貯蓄や投資に回している分は消費統計に入ってきませんし、人口で言えばAさんの方が圧倒的に多いわけですから、つまり、消費統計に大きな影響を与えるのは、Aさんと言う事になります。

 

このAさん、今の日本で有りがちなのは、忙しくストレスの多い職場でやっと稼いだお金が年収300~500万。当然ですが、仕事に体・時間を取られますので、

 

家事に費やす時間が有りません。

 

私、個人的に非常に強く思うのですが、最近の「貧しさ」、この家事に費やす時間を企業セクターに「サービス残業」の形で収奪されている事による、「家事に費やす時間ビンボウ」というのが増えているのではないでしょうか。夫の収入だけだと生活がみすぼらしく、共働き家庭も増えてますよね?

 

家事に費やす時間が無い場合に、必然的に一番支出が増えますのは「食費」です。

 

洗濯は家でしますよね?流石に全ての衣類をクリーニングには出しません。又、ドラッカー曰く「インターネット以上の発明」という、あの「洗濯機」サマがいらっしゃいますから、調理よりも時間が掛かりません。インターネットの登場の時よりも、洗濯機登場の時の方が、GDPの上昇率が圧倒的に高い、というアレです。

お掃除も、最近ボチボチと人に頼むセレブな方もいらっしゃるかも知れませんが、大体自分でやりますよね。

 

少なくとも、「お惣菜を買う」や、「近所のラーメン屋さんで済ませてくる」という方が、全衣類をクリーニングに出す、ですとか家事手伝いを雇う、というよりも遥かにカベが低い、と言う私の意見に皆さんもご賛同頂けるのではないでしょうか?

 

私は、このエンゲル係数増加の背景は、

 

①Aさんの数が増えたこと

労働環境ビンボウのせいで、「幾千万のAさん」達が日々疲れ、家事やってる気力が沸かないこと

 

の二つなのではないかなあ、と思う訳であります。