どう見る、地震相場【日経平均とドル円】
14:30現在、日経平均は前終値比で△500円超、ドル円は△80銭近くで107円台に突入しました。
地震相場に対してG20受けての円安織り込みがあるはず、との私の週末予想は見事に覆されております。
G20と地震が組み合わさる事で、政策的には円安に動いていくだろうという予測は今も変わりないのですが、今朝の記事にも書きましたが主要産油国の増産凍結合意が出来なかったことが、日経平均には大きく響いてきたようです。
又、リスクオフが意識され(世界経済全体でネガティブ方向だな、と市場が判断すると安全資産に資金流入する)円高に振れております。
では具体的にどう相場が動いていきそうか、と言いますと、
日本時間17時~のロンドン、NY為替の状況を見て
みませんと何とも判断つきかねる展開か、と今は感じております。
週末時点のスーパーニュース予想との関連でいきますと、予想修正にあたってのポイントは以下2点と思っております。
①政府の口先介入がどのタイミングで強めにされるか
②市場の、原油に関してのリスクオフ志向の程度、つよさがどのくらいなのか
①については元々は、来週の日銀会合後の黒田総裁会見までは控え目なのではないかと考えてました。サプライズがお好きな総裁のようですし。従いまして、ドル円については地震を受けて徐々に円安に振れて週末にかけて110円を戻していくような展開を想像してました。
②については元々、スーパーニュース予想には織り込んでませんでした。
ロンドンとNYで円高がどの程度進んでいくか、によって②のリスクオフの程度が観察できると思ってます。
もしもこの傾向が強いようであれば、早目に為替に関して手を打っていくことが予想出来ます。
一方、真綿で首を絞めるような展開であれば株価、為替ともにある程度様子見をするものと予想され、その場合は円高株安の方向で今週は推移していくシナリオも、濃厚になってくるのではないでしょうか。今はニュースを地震が独占しており、政府としてもせっかく行う口先介入は効果の高いタイミングでやりたいでしょうから、少々の混乱であれば手控える或いはメッセージ性を落としてくる可能性がある、という意味です。
夕方から深夜にかけてのロンドンNY動向次第では、そんな余裕はなく動く可能性があると思ってます。
しばらくは外為市場を観察したいと思います。
※尚、本稿は投資助言を企図する記事ではありません。本稿の情報を元に投資することは適切ではなく、あくまで本稿は経済に関するスーパーニュースの論説に過ぎません。